第4章 ~参~BE LOVED
近頃、十三番隊の管轄区域で一般隊士が次々に襲われる事件が相次いでいた
十三番隊隊長の浮竹は事態を重くみ、偵察隊を派遣する事を決定する
「偵察隊隊長第三席、志波都他10名。現地への偵察及び調査の任へ向かいます」
浮「ああ、気をつけて行ってきてくれ」
海「無理するなよ?相手は虚かもしれねぇんだから...」
都「分かってるわ。今回はあくまで偵察と調査、大丈夫よ。それよりサラちゃんの心配してあげたら?彼女も近くで任務のはずだから…」
海「お前な~υいつまでそのネタ引っ張るつもりなんだよ。まぁお前も三席なんだ、大丈夫と思うが…」
都「あら、信頼してくれてるのね?では何か情報を得て来るわね副隊長さん」
そう言うと都率いる偵察隊は任務に向かった
これが最期の会話になるとも知らずに――――
私は任務を終え、数人の隊士と隊舎へと向かっていた。すると遠くの方で微かな霊圧を感じる
(微かだけどほんの一瞬虚の霊圧を感じたような…)
私は足を止め感じた方角をみる
「ハルカ十席どうしました?」
「いえ…(気のせいか…)何でも―――」
勘違いだと思い歩き出そうとした瞬間今度は知っている霊圧を感じ、眉を潜めた
「…すみません皆さん。先に帰って貰えませんか?すぐに追い付きます!!」
「ハルカ十席!?」
そう言って私は、他の隊士が呼ぶのも聞かず、霊圧の感じる方角へ走っていった
霊圧が近づくにつれてどんどん速度を速めていく
なに....
なんなのこの感じ...
焦るような、掻き立てられる不安感
たかが霊圧を感じただけなのに何だか嫌な予感が、私の不安を拭えなかった
そしてその予感は的中する