• テキストサイズ

月に泣く~BLEACH~

第36章 ~拾漆~SHAKY


「先日、偶然ギンと二人でいるところを見かけた」


月に照らされ、地面に映し出された2つの影は、まるで恋人のように仲むつまじく寄り添っていて…


「手を繋いで歩いていたよ。…妬けたな」


「…あなたに、そんな言葉は似合わないわ」


嫉妬など、藍染にとっては無縁の感情と言っていいだろう
それを口にすることで、楽しんでいるだけだ、とサラは思った


「そうかい?私にも嫉妬心くらいあるよ。君に焦がれている男が、自分以外にもいると思うと、穏やかではいられないね」


そう言いながらサラの唇をなぞっていた指を首筋に下ろしていく


敏感なところを擽られ、サラは身体を震わせる


「そんなこと…思ってもいないでしょう?」


「心外だな」


サラの言葉に、藍染は苦笑した


そんなに言葉遊びが好きなら乗ってあげる
その顔をじっと見つめ、藍染が求める言葉を紡いだ


「…私の全ては…貴方のものだわ」


藍染はその言葉にふっと微笑んだ


「可愛いことを言ってくれる」


そしてサラの顎を持ち上げるとそのまま口づけた


その瞬間、未だサラの体内にいた藍染自身がぴくりと蠢く
熱く硬いものが、自身の中で育っていく感覚に頭の芯が痺れていく


「…あっ……ぅ」


「…もう一度君を愛したくなった。構わないかい?」


藍染がサラの耳朶を優しく舐めながら囁く


「は…ぁ…っ」


サラはその問いにまともに答えることも出来ず、顔を歪ませ甘い呻きをあげた


その様子に藍染は目を細め、サラを見つめた


サラはまだ気付いていないようだね
ウルキオラが自ら出向くとは…


「……珍しいな」


その言葉に虚ろな瞳を向けるサラに、藍染は笑みを浮かべると何でもないよと耳元で囁き、再び愛し始めた

/ 721ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp