第36章 ~拾漆~SHAKY
一護は斬魄刀を構えると辺りに一護の霊圧が満ちる
しかし現れた一護の姿に目を見張る
一護の顔は仮面に覆われ破面化したのだ
一護は瞬歩でウルキオラに近寄り大きく刀を振りかざす
ウルキオラは無言のまま攻撃を跳ね返した
一護は吹っ飛ばされ辺りの柱にぶつかり砂埃が舞う中、ウルキオラは辺りを包む異様な力に目を瞠る
「…終わりだ!!月牙天衝」
一護は鋭い眼差しで睨むと、黒い疾風がウルキオラを襲う
ウルキオラは片手で攻撃を抑える。しかし一護の攻撃はどんどん巨大化していきウルキオラに迫りくる
「……馬鹿な」
ウルキオラが呟くと同時に攻撃に飲み込まれた
一護の攻撃により辺りに砂埃が舞う。一護の仮面が崩れると次第に砂埃も落ち着いてきた
「はっ…はあ……こんなトコでモタモタしてらんねえ……」
立ち上がった一護は嫌な気配を感じ振り返る
「…やれやれ…少し甘く見すぎたな」
「……何…だと……お前…」
一護は目を見開き息を飲んだ
「今の…全力か?」
ウルキオラは服は多少破けているものの傷一つ付いておらず、一護は頭がついていかないのか言葉を発す事が出来ない
「どうやらそのようだな…残念だ」
無言を肯定ととったウルキオラは目を細め指を構える
虚閃―――
一護が認識した瞬間には既に閃光に包まれていた
ウルキオラの放った虚閃は壁を突き破り一護は外に投げ出される
攻撃をまともに受けた一護は血まみれになりながらも一護は瞬歩でその場から逃れ様とする
しかし一護の横にはウルキオラがしっかりと張り付きすかさず一護を蹴り飛ばした