第35章 ~拾陸半々~INVADE3
グリムジョーはサラの髪の毛を弄りながら、サラの横に腰掛けた
「起きねぇな…」
白で統一された広い部屋に、グリムジョーの声だけが虚しく響き渡る
それは無限とも取れるくらい果てしなく、サラとの距離を知らしめるような沈黙で
そんな状況に堪えきれず、サラの肩を掴みそっと頭に手を添え、サラの唇に唇を落とした
すぐに離すがサラは目を覚まさない
唇越しにじんわりと伝わる、その暖かな熱にグリムジョーは眉を潜める
コイツをぶっ壊してぇ…
「起きろ…」
でないと―――
再び唇を落とす。今度はさっきよりも長く
グリムジョーは覆い被さるようにそのまま胸元へ手を滑り込ませた
「…んぅ…」
さすがに息苦しかったのか、目を覚ましたサラは今起こっている状況に驚き目を見開いた
「!!! 何…ん…ぅ…ぁっ」
舌を吸われ絡めとられる
繰り返される暖かな触感に覆われて甘い声が洩れる
口内を犯し続けるグリムジョーの手が柔らかな胸に触れる
「………!?」
サラの微かな振動を見逃さなかったグリムジョーは、掌に力を込めて下から持ち上げる様に胸を揉みしだいた
「ぁ…」
サラが体を捩ったりして少しでも酸素を取り入れようとする度に掠れた声が漏れる
しかし、いくら酸素を取り入れてもそれでは足らず、息苦しさにサラの意識は朦朧とする
グリムジョーはサラが大人しくなったのを薄目で確認すると漸く口を離した