第4章 ~参~BE LOVED
修兵が駐在任務へと向かって早数ヶ月、任務が早めに終わった私は、海燕さんと近くの森で談笑をしていた
「そういやオマエって始解出来んのか?」
「……どうしてですか?」
「いや~何となく。オマエならもっと上位席官になれるのに断るし、任務でも始解したの見た事ねぇし…
断ってる理由が始解出来ねぇからとか思ってよ。まぁ任務成功率100%のサラちゃんには必要ないかもだけど」
「……υ悪いんですが断ってる理由は上に立つのが苦手なだけで…出来ますよ、始解」
「ホントか!?何だよ~心配させんなよ。出来なかったら稽古つけてやろうと思ったのに…」
ブツブツと拗ねたような表情の海燕さん
その優しさに私は目を細める
「…何なら見てみます?」
「えっ…いいのか?」
私は頷く代わりに微笑むと斬魂刀を抜く
「癒せ、月華…」
解号すると斬魂刀は消え辺りに白銀の結晶が舞う
「―――…スゲェ...」
「…もう戻っていいよ。月華お疲れ様」
暫く操ると私は始解を解き、斬魂刀を鞘に戻した
「サラ!!!オマエすげぇよ。こんな綺麗な斬魂刀初めて見た!!!」
「ありがとうございます。初めて見せたけど...見せてよかったです」
「……初めて?」
私のその言葉に、海燕さんの表情が一瞬、固まった