第33章 ~拾陸~INVADE
ル「サラ…」
ギ「そんでも助けるん?」
一護は拳を握りしめるとギンを見据えた
「当たり前だ。確かにオレ達の行動がサラを苦しめてるかもしんねぇ…
でも助ける!!そんでお前らぶっ倒して崩玉も取り返す!!
そしてサラの笑顔を取り戻す!!!」
その言葉にサラの体がビクッと震える
「……ほんなら頑張り?」
ギンがそう言った途端、画像か揺れる
「ばいばーい♪」
「おい待て――」
映像は一瞬にして消え一護達は暫くの間立ちすくむのだった
映像が切れて、耳を塞いでいたサラはゆっくりと立ち上がった
「…また泣かへんの?」
「………頭の何処かでは解ってた…もしかしたら来るんじゃないかって…でもいざ目の当たりにすると……」
サラはフッと自虐的な笑みを見せる
「私の泣き顔が見たかった?」
「……どやろ」
「泣かないわよ。そんな感情捨ててきた…」
ふらふらと扉に向かって歩き出すサラにギンは肩を支えようと手を伸ばす
「大丈夫…一人で歩ける」
そのか細い声にギンは動きを止める
サラは振り返る事なく部屋を出ていった
「…おかしいなぁ、何でやろ?」
ギンは自分の中にモヤモヤと煮え切らない何かを感じて首を傾げた