第33章 ~拾陸~INVADE
地下にあった22号地底路で最初の敵を倒し、階段を上がって出口に出ると其処は一面の砂漠だった
そして遠くに見える虚夜宮に向かい走り出した
だがいくら走っても近付く気配がない
一護達は先の見えない到着地点に業を煮やした頃、突如として目の前に巨大な砂山が現れる
「何だ!?」
《侵入者め…この儂が、ぬしらをねじり殺してくれる!!この白砂の番人ルヌガンダがな!!》
突如現れた番人と名乗るルヌガンダが一護達に襲いかかる
一護達は攻撃するも相手は砂で出来ているらしく、いくら斬っても再生してしまう
「おい逃げるぞ!」
埒があかないと判断した一護の掛け声に反応したチャドと雨竜もルヌガンダを背に走り出す
《逃がすか!!!》
突如、ルヌガンダが腕を広げたと同時に地面が凹み蟻地獄となり一護達を襲う
滑る砂に足を取られ段々と沈んでいく一護達の耳に聞き覚えのある声が轟く
「次の舞 『白漣』」
それと同時にルヌガンダが一瞬にして凍りつき砕け散った
一護達が後ろを振り返るとそこには麻布で出来たマントを身に纏ったルキアと恋次の姿があった
「ルキア…!恋次!」
笑みを浮かべ此方に歩み寄るルキア達の許に一護達も駆けよる
「ルキア…恋次…オマエら…」
駆け寄ったその瞬間、ルキアは一護を殴りつける
「ぶおっっ!!!」
そして恋次もまたルキアと同様に一護を殴った