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月に泣く~BLEACH~

第33章 ~拾陸~INVADE


部屋にいた私は突如感じた霊圧に動きを止める


「嘘……」


身体中が震え冷や汗が流れ出す


確信したくない
でも知っている…だってこれは――


「……来たか」


一人、椅子に腰をかけたまま藍染が呟いた。まるでこれから起こる事が判っていたかのように


暫くしてある部屋に十刃達が話ながら集まってくる


ザ「侵入者らしいよ」


ヤ「侵入者ァ!?」


ゾ「…22号地底路が崩壊したそうだ」


バ「22号ォ!?また随分遠くに侵入したもんじゃな!!」


ザ「全くだね。一気に玉座の間にでも侵入してくれたら面白くなったんんだけど」


ノ「ヒャッハア!!そりゃアいい!!」


ス「…ウルセーなあ…。こっちは眠みーんだ。高けえ声出すなよ…」


全員が席に着いた頃、藍染が東仙を引き連れて現れる


「お早う十刃諸君。敵襲だ 先ずは紅茶でも淹れようか」


お茶の準備をしていると漸くギンが現れた


「遅かったねギン。サラはどうした?」


「行きたくないって駄々こねるもんやから置いてきました。まずかったやろか?」


「いや、構わないよ。流石に動揺しているだろうからね」


私は膝を抱えたまま震えていた


ギンが迎えに来ても顔を俯かせたままただひたすら震えを止めようと自身の腕を握りしめていた


ギンは無理に誘う事も連れていこうともせず、私の頭を優しく撫でると出ていった


「……どうして…どうして来たの…」


強く握りしめた服の下からは血が滲んでいた


「全員に行き渡ったかな?」


藍染が肩肘を付きながら目を配る


「さて、飲みながら聞いてくれ。要、映像を」


東仙がレバーを引くと机上に侵入者の映像が映し出される


「侵入者は三名…石田雨竜、茶渡泰虎、黒崎一護」


その瞬間、グリムジョーが反応したのを藍染は横目で一瞥した
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