第4章 ~参~BE LOVED
私はこの日早々に仕事を終え、ある場所に向かっていた
「ごめんね遅くなっちゃった?」
「おーサラ!!いや、今始まったばっかだ」
そこには修兵を含め、数人の隊士がお酒を酌み交わしていた
「修兵どれくらいなの?現世への駐在任務」
「ん~恐らく10年くらいか?まぁオレ達死神にとっちゃ10年なんてあっという間だけどな...おい、ちょっ...オレ今、サラと話して…」
修兵はいい終らないうちに主役と言うことで宴席へと連れ戻されていった
「10年か……」
私は騒ぐ修兵を見ながらそっと呟いた
しばらくして宴もたけなわになり、皆千鳥足で帰っていく
修兵は案の定かなり飲まされたらしく酔い潰れていた
「修兵~大丈夫?送ってくから起きて?」
私は返事をしない修兵の腕を肩に担ぐと、修兵の部屋へと向かった
「修兵着いたよ?」
「う...ん…」
「仕方ないな…」
酔いが醒めない修兵に私は小さく溜め息をつくと、部屋の中へと促し、そして寝所の片隅に座らせた
「寝るなら布団で寝ないと…用意するから座ってて」
「……悪りい」
「クスッ...もう慣れました」
私はテキパキと布団を拡げる。その姿を修兵はじっと見つめていた
布団を広げ終わると、私はポツリと呟いた
「…10年かぁ寂しくなるね…」
「―――!!!」
次の瞬間、修兵はいつの間に移動したのか私を後ろから抱き締めていた