第33章 ~拾陸~INVADE
サラが虚圏へと消えてから数週間経ったある日…
死覇装を身に纏った一護が固い決意を胸に浦原商店へと現れる
「いらっしゃい 来る頃だと思ってましたよ 黒崎サン」
一護が来る事を悟っていた喜助は店の前に立って待っていた
「…どうしてそう思った?」
「アタシなら知ってるかもしれないと思ったんでしょ?虚圏に行く方法 ご名答っス。用意できてますよ」
そう言うと店の扉を開け、地下勉強部屋へと下りていく
「……今回の事はサラさんの気持ちを考えあぐねて後手に回ったアタシのミスです。だからアタシにできることは全てお手伝いするつもりっス」
「いいのか?尸魂界の判断には背くことになるんだぜ」
「元々あれこれ背いてコッチに居るもんで」
すると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
「随分と辛気臭い顔をしているな黒崎!」
振り向くと其処には滅却師姿の石田が崖の座っていた
「石田!?お前何でここに…」
戸惑う一護の背後にもう一人姿を現した人物が居た
「決まってる 虚圏へ行く為だ一護」
「チャド!」
「浦原さんから話は聞いてる オレ達も行く」
「気持ちはありがてぇけどチャド、石田オマエらの力じゃ…」
「一護…オレ達を信じろ」
「チャド…」
「一人で背負うな、その為の仲間だ!」
修行を続けていたのは自分だけじゃなく茶渡も石田もそれぞれ強くなっていた
一護は静かに頷いた