第32章 ~拾伍半~NEW WORLD2
虚は強いかどうかが全てだった。強いものが弱いものを従える、弱いものは喰い殺される
私には十刃になれる実力なんかないし、破面になってもそうだと思ってた
でも私は侍女に選ばれた
藍染様の近くに居るのは十刃だと思っていたから勝ったと思ったわ
だって十刃なんかよりもずっと藍染様の傍に居られるのよ?
それに一緒に選ばれたメノリを見て尚更勝ったと思った
胸がデカイだけのダサい女…
読み通り、藍染様は私の方を可愛がってくれた
メノリより私の名前を呼ぶ回数が多いし、私の方が用を言い付けられる
強くなくても勝ち取ってやる
藍染様の場所を
「それをあんたが奪った!!あんたのせいで藍染様と居られる時間が減らされたんだ!!」
ロリはサラの首を掴むと自分と目線を合わせる
「許さない…絶対許さない…」
ロリが手を離すとサラは地面へと崩れ落ちる
その姿をみて、ロリは征服感と高揚感で笑みを漏らした
「この事は誰にも言うんじゃないわよ?まぁ藍染様は優しいからちょっとの事は許してくれるだろうけど」
「どうせあの妙な力でその傷も治せるんでしょ?」
「………」
「…フンッ!!最後までダンマリかよ…陰気臭い女!!」
「藍染様がアンタなんかに本気になるわけないんだから」
二人は笑いながら部屋を出ていった
「……ッ…」
サラは重い体を起こすと寝台に凭れかかった
「本気になるわけない…そんなの誰よりも解ってるわよ…」
サラはそれから味をしめたロリ達から何度も暴行を受ける様になっていった