第32章 ~拾伍半~NEW WORLD2
「ムカつく…」
「ロリ…」
「アンタはムカつかないわけ!?私は藍染様のお傍に居たい…誰よりもお傍に…」
「私だって…」
「十刃の地位なんて何の意味もない。だって自分の宮に居なきゃいけないでしょ?全然藍染様のお傍なんかじゃないし意味ないわ
私は毎日お顔を見て、話しかけて貰って、笑ってもらわなきゃイヤ。藍染様に名前を呼んでもらえない日なんて…私には考えられない」
誰よりも多く
誰よりも沢山
それが私だけなの…
「東仙や市丸だって正直気に入らない…まぁ男だから許してやるけど」
でも…
女は許せない
いや、許さない…
「…どんな女でも、私よりも藍染様の傍に居るだなんて私は絶対許さない!!…蹴落としてやる…!!どんな事をしても!!!」
「…どんな事をしても?」
「さっきのあの顔見たでしょ、あの女の辛気臭そうな顔…藍染様に抱かれたってのに」
歯を食い縛るロリに嫉妬と憎悪が増す
「藍染様の手前、我慢してたけどもう許さない……メノリ行くわよ!!」
「もしかしてあの女の所に…」
「当たり前よ…自分が藍染様のお気に入りじゃないって解らせてやる!!」
そう言って笑みを浮かべるロリの顔は狂気に満ちた残虐性を含んでいて、長年連れ添ったメノリさえもゾクリと冷や汗が流れた