第31章 ~拾伍~NEW WORLD
「彼女はハルカサラ。元死神で隊長を務めていた事もある実力者だ。皆からも自己紹介してくれるかい?」
藍染の言葉で紹介が行われた。自分の階級と名前だけという簡潔なものだったが私が顔と名前を一致させるには充分だった
第1十刃 コヨーテ・スターク
仮面の下顎骨の部分を首飾りの様に付けた気だるそうな男
第2十刃 バラガン・ルイゼンバーン
王冠の様な仮面を付け顔に傷のある豪胆な老人
第3十刃 ティア・ハリベル
冷静で忠誠心の高い金髪で褐色肌の女性
第4十刃 ウルキオラ・シファー
第5十刃 ノイトラ・ジルガ
左目に眼帯をした長身で黒髪の非情な男
第6十刃 ルピ
第7十刃 ゾマリ・ルルー
頭部に棘の様な仮面を付けた坊主で褐色肌の男
第8十刃 ザエルアポロ・グランツ
眼鏡の仮面を付けた桃色の髪の男で虚圏の化学者
第9十刃 アーロニーロ・アルルエリ
8つの穴の開いた仮面を付けた男
第10十刃 ヤミー・リヤルゴ
「他にも十刃落ちや十刃や我々に遣える従属官がいるが今はやめておこうハルカ君…いやサラ、早速で悪いが君の力を見せてくれるかい?」
私は藍染に一瞬目を向けるとコクリと頷いた
「どうやら君を連れてきたことに納得していない者も居るようだからね…そうだね?ルピ」
藍染の視線の先にはルピが不機嫌そうな表情で立っていた
「…当たり前じゃないですか。ボク等の戦いが全部ムダになったなんてそんなの納得できる訳ない」
「済まない 君がそんなにやられるとは予想外でね」
「!!」
ルピは口惜しげに藍染を睨むが藍染は気にすることなく扉に視線を移した
「来たようだね」
そう言った途端、開いた扉から入ってくる一人の男
「グリムジョー…」
入ってきたグリムジョーは私を見て驚いた様に一瞬目を見開くが、すぐに目を逸らし藍染に目を向けた
「十刃落ちのオレに何の用ですか?」
「君にも紹介しておこうと思ってね。あの女の代わりに連れて来たサラだ。今から彼女の力を見せてもらうんだよ」
「力?」
状況を把握出来ていないグリムジョーに藍染は笑みを漏らすと私に告げる
「さて…そうだな、君の能力を端的に示すためにグリムジョーの左腕を治してやってくれ」