第31章 ~拾伍~NEW WORLD
次の日、ウルキオラから服を渡される
「これに着替えろ」
渡されたのは細い肩紐で足首までありそうなロングドレスと丈の短いニットの様な上着、これも全て白で統一されていた
十刃や藍染達の装束と類似した服なだけに快く着る事に躊躇するが、私はそれに手をかけた
「……あの…着替えたいんだけど…」
部屋から出ていかないウルキオラに話しかけると、ウルキオラは顔色一つ変えずに私を見る
「早くしろ…藍染様を待たせるな」
サラは諦めた様に小さく息を吐くと服を脱ぎ始めた。誰も言葉を発しない部屋は服を脱ぐ衣擦れの音が響く
その音にウルキオラが目を向けるとそのサラの姿に目が離せなくなった
細く長い足
陶磁器の様に白い肌
それを引き立たせる様な艶やかな髪
後ろを向いているサラはそれに気付いておらず、長い髪から見え隠れする素肌はなんとも艶かしかった
ウルキオラは自分の中に現れた微かな感情に嫌悪感を抱き、扉に向かい歩き出した
「ウルキオラ?」
「…外で待つ」
それだけ言うとウルキオラは部屋を出ていった
「...?」
私は急かされたのかと思い、急いで着替えるとウルキオラの後を追った
そして昨日とは違う部屋へ着く。中に入ると十刃が並んでおりその前にある玉座には藍染の姿があった
藍染は着替えた私の姿を見つめると目を細めた
「実に美しい…とてもよく似合っているよ」
「……ありがとうございます」
藍染は笑みを浮かべると立ち上がり、私を十刃に向かせた