第29章 ~拾柶~GOOD-BYE
「ああ…約束する。誰よりも強くなってやる」
ニッと笑う一護にサラは満面の笑みを浮かべる
「約束ね?」
サラは小指を一護の小指に絡める
「指切りかよ…ι」
「いいじゃない♪こういうおまじないって結構効くんだから」
「そういうもんかねぇ…」
その言葉に一護はルキアを助けに行った時の事を思い出す
(そういや浦原さんに問いただしたら言ってたな…サラのおまじない…)
―――――――
「浦原さん!!何であの時、サラにキスしてたんだよ?」
「あの時…?あぁ朽木さんの奪還に向かった時の事ッスかぁ?ただオデコに軽くしただけじゃないですか」
「だから何でソコでキスなんだって聞いてんだよ」
「本当なら二人の秘密って言いたいトコなんスけど自分で撒いた種ですからねぇ…アレはおまじないッス」
「おまじない?」
「そうッス、相手に元気付けたい時…頑張れって意味でするんスよ。生みの親はアタシですがサラサンがよく使ってるみたいですね――」
―――――――
「ならもっとしてもらえるか…?」
「指切り?」
「いや、おまじないってヤツ」
「おまじない…」
「あるんだろ?サラのおまじないってのが」
サラは少し考え、ああと思い出した顔をする