第29章 ~拾柶~GOOD-BYE
昼食も済み、勉強部屋で治療の手伝いをしているとルキアが顔を出す
「おや朽木さん。今皆さんの治療の続きをしていて……どうしました?」
ルキアの神妙な顔つきに喜助は声色を変える
「井上が帰って来た。今、上に一護と居る」
「…黒崎さんも?」
「浦原…皆を集めてくれ。緊急の話がある」
「わかりました。皆さーんひとまず手を止めて居間に集まって下さい!!井上さんが帰って来たそうです!!」
喜助さんの声に皆は不思議そうな顔をする中、私はその内容を悟っていた
居間に集まると織姫と一護が座っていた
恋「一護、オマエ傷はいいのか?」
「とりあえず動けるとこまで井上に治して貰ったんだけどよ…何があったんだ?」
暗い表情の織姫の肩にルキアが手を置く
「井上…ゆっくりでいい。私に話した事を皆に話せ」
織姫は頷くと昨日の出来事を話した。その内容に誰もが言葉を失い長い沈黙に包まれた
「…今しがた浮竹隊長と連絡がつき井上の安否を告げた。すぐに霊波障害で切れてしまったがな」
「でもこれで納得がいきます。どうして闘いの途中で帰っていったのか、任務がなんなのか…」
「でもそれじゃ何で井上を連れて行くのを辞めたんだ?」