第28章 ~拾参半~RECOVERY2
十刃が消えた後、意識を失った一護を平子が抱える
「手ェ出すな言うたのに… まぁギリギリセーフやったけど」
『その言葉お返しします…まさか来るなんて思わなかった』
「しゃあないやろ。女の子助けんのは紳士道に反するしな」
平子はルキアをチラッと見ると背を向ける
「先に行ってハッチに治して貰うわ」
そう言うと平子は颯爽と消えていった
ル「サラ…アイツは何者だ?あの仮面といい虚閃といい…」
『そのうち判るわ…それより私達も向かいましょう』
そしてサラ達が倉庫へと向かうと全員が倉庫前に姿を現し一護の治療を見つめていた
鉢「この辺りが限界デス…」
ハッチはまだ完全に癒えていない一護の治療を終える
鉢「ワタシの術は正確には治癒ではなく空間回帰の一種なのデスが、その術を発動させる為には回帰させる対象を正確に指定しなければいけまセン。
今一護クンの傷口は破面に受けた霊圧と一護クン本人の霊圧が溶け合ってしまっていマス
この状態デハここまでの回帰が限界デス」
ル「そうなのか…」
鉢「今の状態を少しでも早く脱する為には虚に近い霊圧を持つワタシ達カラ少しでも離れることが重要デス
連れて帰って安静にしてあげて下サイ。それが今出来る最良の治療デス」
ル「あぁ…わかった。後は井上が治してくれる。もうこっちに来てる筈だが…ドコへいったのだ」
『………』
サラはルキアの独り言に何かを考える様に目を閉じていた