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月に泣く~BLEACH~

第28章 ~拾参半~RECOVERY2


「テメェその仮面…やっぱりアイツらの仲間かよ!!」


「何遍も言わすな誰でも良ぇやろ」


ガァンと大きく弾かれたグリムジョーに距離をとった真子は斬魄刀を構えた


「すまんな破面…アンタ強そうやから加減は無しや」


格段に上がる霊力に真子の持つ刀の切っ先に高密度の霊力が集まる


(バカな…虚閃だと!?)


それは自分達だけが持つ力
虚閃を受けたグリムジョーは地面へ叩きつけられ血飛沫が飛び散った


「ゴホッ…ゲホッ…くそッ!くそッ!!」


そんなグリムジョーの元へゆっくりと真子が下りてくる


「とっさに自分の虚閃をぶつけてダメージを削ったか…やるやないか」


ギュッと斬魄刀の柄を握り締めたグリムジョーは真子を睨み付けると真子に向かい走り出した


「くそが…軋れ――」


グリムジョーが斬魄刀を解放しようと振りかざしたその時、背後から腕を握られた


「――!!!」


「ウル…キオラ」


「任務完了だ 戻るぞ」


その瞬間、私はウルキオラの目の前に移動する


「サラ!?オマッ何してんねんッッ!?」


自殺行為とも言えるサラの行動にウルキオラは攻撃する事もなくただ見つめている


「…やはり私は殺さないのね」


ウルキオラはそう呟いたサラの言葉と視線に違和感を感じる


「……お前――」


「――――」


「!!!」


私はウルキオラにしか聴こえない声で呟くとそこから飛び退いた


その時、空から反膜が降り注ぎ空へと登っていく。ウルキオラは傷だらけの一護を見下ろすと口を開く


「霊圧の名残がある…どうやら新たな力を手に入れたらしいな。だが最早貴様らに術は無い」


反膜は喜助と対峙していたヤミーにも同じく降り注いでいた


「ちっ任務完了か」


喜(しまった!!!)


そして凍りついている氷牢が砕けルピが姿現した


「残念だったね隊長さん…ボクの事殺せなくてさ。忘れないでよね ボクの顔次に会ったら絶対キミのその小っこい頭ネジリ切って潰してやるからさ!」


「テメェの言ってたシメとやらよぉく覚えとけ!次にオレと会うときまでなァ。次でシメだオレがテメェを潰してなァ!!」


空に消えていった破面達。辺りに静寂が戻っていくなか、私は自分の中に溢れる不安に下唇を噛み締めた


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