第28章 ~拾参半~RECOVERY2
真子がグリムジョーと戦っている間もルキアは先程の恐怖から汗が止まらない
「ルキア…大丈夫?」
私は一護の手を止血しながら尋ねた
「あ…あぁ…もう平気だ」
ルキアは深呼吸をすると立ち上がった
「戻って来たのね。織姫も一緒に?」
「いや、私だけだ。井上は人間だから地獄蝶は扱えぬから断崖を調整して今頃こっちへ向かってるはずだ」
その言葉に私は微かな不安を覚える
(…一人で断崖を?)
そんな時、一護が口を開く
「くそ…アイツはオレを倒しに来たってのに…」
「喋らないで。傷に障る…」
サラはそのまま何かを考える様に一点を見つめ黙ってしまう
「サラ?どうしたのだ?」
「……何でも…」
真子がグリムジョーの攻撃を躱す度にあたりに爆発音が響き渡った
「あ~あ。アンタもうちょい加減して戦えや オレが躱すたんびにそないガンガン壊しとったらオレも気ィ引けて躱されへんうやろ」
グリムジョーは真子に向かって行くスピードを上げ斬魄刀を振り上げた
「それで躱したつもりかあァ!?」
「全く…血の気の多いやっちゃな」
真子は右手を顔の前に翳す。すると仮面が現われる
「!」
(あれが真子の...)
真子は虚化するとそのままグリムジョーに斬りかかった