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月に泣く~BLEACH~

第28章 ~拾参半~RECOVERY2


「何だ話んなんないね。キミ達ホントに護廷十三隊の席官?」


ルピは触手のような姿になり、先遣隊を追い詰める
そしてルピはクスッと笑うと、乱菊に棘のついた触手を一直線に伸ばした


その瞬間、乱菊を拘束していたルピの触手が断ち切られる


「いやァ~、間に合った間に合った。危なかったっスねえ~」


「…誰だよキミ」


「あ、こりゃどーもご挨拶が遅れちゃいまして。浦原喜助、浦原商店ってしがない駄菓子屋の店主やってます」


その口調とは裏腹に喜助は物凄い霊圧を放つ
その喜助の背後へ突如ワンダーワイスが飛び掛ってくる



「へぇ 随分変わったヒトが居るじゃないスか」


「アーー」


「――!!!」


直後あたりにドォォンンと爆発が起きる。ワンダーワイスの攻撃を防いだ喜助はザザッと足に力を込めてその場に留まった


「いやァ ビックリしたっスねぇ何スか今の技?見たことない技だ――」


いきなり喜助の背中に衝撃が走る


「ッグア…!!」


「教えてやろうか!!今のは虚弾(バラ)って言ってよ!自分の霊圧を固めて敵にぶつける技だ!!」


背後からヤミーが襲い掛かかり、グラリと傾いた喜助の体にヤミーは容赦なく次々攻撃を仕掛ける


「威力は虚閃にゃ及ばねぇがスピードは虚閃の二十倍だ!!どうだ避けらるか!?避けらんねーだろ!!死ねッ!死ねゲタ野郎!!ぐははははは…」


意中の相手が目の前に現われたヤミーは夢中で喜助に虚弾を打ち続けていく


「…ボクの邪魔してくれた奴だからボクが殺してやろうと思ったのにヤミーの奴。あれじゃどのみち生きちゃいないな
ホント話になんないよね。折角あのゲタ男が助けてくれてもスーグ捕まっちゃうんだもんね?ま、しょーがないか8対3じゃ逃げ場ないしね~」


触手につかまった乱菊はルピに向かって冷たい視線を向けた


「あんたさ…ずーっと思ってたけど随分おしゃべりなのね」


「…それが何さ」


「あたしお喋りな男ってキライなのよね なんか気持ち悪くって」


ルピは静かに怒ると触手を乱菊に向け止めを刺そうとするが全く動かない
背後に目を向けると触手が凍りついていた


「な…何だよこれ…!?」


「一度攻撃を加えた相手に対して気を抜きすぎなんだよお前は…残心って言葉知らねぇのか?」


そこには氷の翼を纏った冬獅郎が立っていた


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