第3章 ~弐~FRIEND
その夜―――
俺は夢を見た
雪と氷に覆われた一面の氷原
――――主よ…
何だ?
―――我の名を呼べ…
何なんだよ!?
―――我が名は
聞こえねぇ…お前は誰だ!?
その瞬間オレは目覚める
目の前には昼間に会った女がいた
「アンタ...霊圧閉じて寝なさいよ。お婆ちゃん…寒そうよ?」
横を見るとガタガタ震えながら布団にくるまるばあちゃんがいた
「な…何でこんな…(ばあちゃんが痩せたのは...俺のせいだった!?)」
「…ぼうや、アンタ死神になりなさい」
「な、なに…いって」
「アンタみたいな強い子は力の扱いを知らなきゃいけない。教えとくわ…アンタはじきに自分の力でお婆ちゃんのことを殺すことになる」
「――!!!」
オレはカッとなり掴み掛かろうとするが指先で制される
「声が…聞こえるでしょ?その声の在処を見つけることが、力の扱いを知るってこと。それが"死神になる"ってことなの。もう一度だけ言うわ…死神になりなさい。」