第28章 ~拾参半~RECOVERY2
弓「破面!?そんな早過ぎないか いくら何でも!?」
冬「確かに早すぎるが理由考えてるヒマは無さそうだぜ」
ヤミー、ワンダーワイス、十刃落ちのグリムジョー、そしてルピが上空から見下ろす
ヤ「オウ?い~い場所に出られたじゃねぇか。なかなか霊圧の高そうなのがチョロついてやがる 手始めにあの辺からいっとくか」
「何言ってんの。アレ死神だよ アレが6番さんが言ってた“尸魂界からの援軍”じゃないの?」
小柄な左側頭部に仮面が付いている少年ルピが横に居たグリムジョーへ視線を向けた
「あ、ごめーん“元”6番さんだっけ」
わざとらしく言うルピを見る事もなくグリムジョーは先遣隊を見つめていた
「あの中には居ねぇよ オレの殺してぇヤローはな」
「あ!!おい待てグリムジョー!!」
ヤミーが怒鳴ったときには既にグリムジョーはその場から物凄い速さで消えていった
「あんの野郎…」
「ほっときなよ。所詮十刃落ちさ 何も出来やしないよ」
「ちっ…オレが殺してぇ奴もあの中にはいねぇんだがよ」
「キミが殺したいのってウデ斬られた奴?ボコボコにされた奴?それとも虚閃弾き返した奴?」
「全部と言いたいがボコった女は藍染さんのお気に入りだからな…行くぜ新入り!!いつまでボヤッとしてんだ!!」
ヤミーはルピの言葉にイラつきながら新入りのワンダーワイスに怒鳴る
「アー。アウー」
ワンダーワイスはヤミーに目も向けず一点を見つめている
「チッ…また変なのが入りやがったモンだぜ」
ヤミーが舌打ちをした瞬間、ガァァンッと斬りかかって来た冬獅郎の斬魄刀を受け止めた
「十番隊隊長 日番谷冬獅郎だ」
「奇遇じゃねぇか 俺も10だぜ 破面NO.10(アランカル・ディエス)ヤミーだ!!」
「NO.10…十刃ってやつか」
「よく知ってるじゃねぇか。随分と口の軽いヤローと戦ったらしいな」
その隣では一角達がルピと対峙していた
「君も十刃か?」
「そーだよ。名前はルピ 階級はNO.6(セスタ)」
横腹に手をかけ服をずらすとそこにはグリムジョーから奪った6の字が刻まれていた