第28章 ~拾参半~RECOVERY2
そんな頃、弓親が凄い形相で岩に斬魄刀を叩きつけていた
弓「くそっ!!くそっこの野郎!!くそくそくそっ!!折れろ!!折れちゃえ!!ちくしょう!!!あ~ムカつく~~!!」
乱「ったくうるさい!!あんたちょっとは黙ってできないの!?」
弓「だって藤孔雀の奴ムカつくんだもん!!こいつ高飛車だし偉そうだし自分のこと世界一美形だと思ってるしもーサイアクだよ!!
僕絶対コイツのこと具象化できないと思うんだよね!!っていうか菓子折りつけて頼まれてもしてやるもんかぁ!!」
乱「何言ってんの あんたにソックリじゃない」
乱菊の言葉にピクッと弓親の目付きが変わった
乱「うちの灰猫なんてワガママだし、気分屋だし、ぐうたらだし、バカだしホント剃りが合わないってこういうのを言うのよねぇ。あーやだやだ 」
弓「わ~ソックリ。乱菊さんって絶対写真に写った自分見て"あたしこんなカオじゃなーい"とか言うタイプだよね」
乱「あ゛?何だと弓親もういっぺん言ってみろ!」
弓「弓親ですからもう一回言いますよ」
二人の罵り合いはどんどん加速していく
冬「~~うるせぇぞお前ら!!集中しろ!!尸魂界へ帰らせるぞ!!」
とうとう我慢の限界に達した冬獅郎が叫んだ
冬「全く…落ち着いて剣との対話もできねえのか」
そんな中、一人黙って対話を続けていた一角がふと空を見上げた
角(……雲が速え…)
何か違和感を感じたのか見つめている一角に冬獅郎が気付く
冬「斑目、どうかしたか?」
角「イヤ…何でもないです」
一角が冬獅郎に視線を移したその時、空にピキッとヒビが入った
「―――――!!!」
突如現われた四体の破面に全員が驚きを隠せなかった