第28章 ~拾参半~RECOVERY2
「ハルカを嫌いなヤツなんていないだろう?俺は何ていうか…兄の様な父の様な保護者的な気持ちだから心配しなくていいよ」
「バレバレっスねオレ…///」
「そりゃあね。まぁ俺もたまにクラッときてたけど」
「浮竹隊長!?…あんまイジんないで下さいよι」
すまんすまんと浮竹は手の側面を修兵に向けた
「そういえば君こそどうした?こんなところまで何か用があったんじゃないのか?」
「あぁそうだ、今月分の瀞霊廷通信です」
修兵は浮竹に瀞霊廷通信を手渡した
「あれ?何で君が?」
「参りましたよ。十番隊はあの通り原稿持って来ないし、十一番隊は隊長寝てるし副隊長はどこ行ったかわかんねーし十二番隊なんか2人揃って研究室から出てきやしねーし。正直、隊長業務がこんなに忙しいなんて知らなかったっス
東仙隊長は部下にものを頼まない人だったから…」
「・・・」
ふぅと一息ついた修兵は立ち上がる
「さてと、オレもそろそろ行きます」
「もうちょっとゆっくりしていきなよ」
「言ったでしょ 忙しいスよオレ。女の子2人の修行眺めてんのは悪くないけど、もうちょいヒマな時にまた誘ってください」
そう言って修兵は去っていった
「四月か…心を癒すには短く力を蓄えるには更に短い時間だ。願わくばこの仮初の平穏が少しでも長く―――」
そう願う浮竹の思いは空へと消えていく。叶わない願いは新たなる襲撃者を現世へと向かわせていた