第27章 ~拾参~RECOVERY
それから暫くして授業も終り、私は制服を正していた
「いや~いきなりスマンかったなぁ?」
「……バカ…」
「でも最後までせんかったし…オレむっちゃガマンしたんやで?」
「~~~~///」
その言葉にサラは平子の胸をポカポカ殴る。平子は暫く殴られていたが、その手を優しく掴んだ
「…あんま悩むなや」
「ぇ…」
「言いたないなら理由は聞かんけど悩んでばっかおってもしゃあないやろ。過去に囚われんな」
「真子…」
サラは平子の手を握ると目線を落とした
「真子…真子は過去に後悔してる?」
「破面の軍勢になった事か?せやなぁ…」
平子は冗談ぽく少し悩む素振りを見せるとすぐに真剣な表情に変わる
「アイツらには黙っとけよ」
サラは静かに頷いた
「確かに藍染を恨む以上に自分に後悔した。あの時アソコに行かなければ…もっと早くに行動していれば虚なんかにならんですんだかも…
でもな、そんなんキリがないねん。今を、自分を受け入れん限り先には進めん。せやから悩むん辞めたわ
幸い自我を無くさん方法見つけたし、オレには仲間もおるしな。お陰で結構楽しめてんで」
「………」
「サラは自分を受け入れる覚悟を持たなアカン…」
「覚悟…」
その言葉にサラの目から涙が伝い、平子は優しくサラを抱きしめた
「…辛くなったらオレんトコ来い。いつでも慰めたる」
「ありがとう…」
サラは暫くの間、平子に抱きつき涙を流した
「ありがとう真子…もう平気だから」
サラは涙を拭い平子から離れる
「ホンマか?」
「ええ…何だか解ったような気がする」
「…さよか」
「…もしダメだったらまた慰めてくれる?」
「おお!!いつでもええで?手取り足取り腰取り♪」
「……今日みたいな慰め方はもういい…ι」
「えーー!?そんなら最後までシとったらよかったわ」
「もう…」
サラの表情は笑っていた。それは今までに見た事ないような綺麗な笑顔だった