第27章 ~拾参~RECOVERY
「…いつもそうだ…」
「え……」
その瞬間、壁に抑えつけられ首に暖かい感触を感じる
「あ…や…冬獅郎!?」
冬獅郎は私のブラウスのボタンを外すと鎖骨から首筋を舐め上げる
「アッ…!?ダメ…」
押し返すも冬獅郎は手を止めず胸を揉みしだくと下着をずらし、先端を掬い取る様に舐める
「あぁッ!?」
冬獅郎の洩れる吐息に求める表情に私は戸惑う
「ダメ……こんなコト…あッ!?」
先端を口に含まれ吸いながら時折舌先で舐める、痺れる快感に理性が飛びそうになる
「とうしろ……///」
その声に蕩けた眼差しに冬獅郎は心を奪われる
「あッ…あぁ///」
聴こえる音色に征服欲が湧き、冬獅郎の手は下へと進み、スカートの中へと侵入した
「…あッ…」
太股を撫でられ洩れ出る声の高さが増す。指は太股を伝って上へ這い上がり下着にかかる
「…や…ぁ///」
冬獅郎の顔は、あどけなさの欠片も無く卑猥な光を瞳に宿している
「ご…ごめんなさい子供扱いした訳じゃないの…ただ…」
「そんなのどうだっていい…オレを男として見ろ…」
ゾク…
男を感じさせる表情と科白に私は紅潮する
一瞬の緋色を見逃さなかった冬獅郎は私の下着の上からそっと割れ目をなぞる
「やぁ…///」
反応を見ながら下着の中へと指を侵入させようとした瞬間、電子音がなった
「……チッ」
舌打ちした冬獅郎は伝令神機を取り出すと画面を眺める
「(虚…オレが一番近いか)…行かなきゃいけねぇ…」
熱い眼差しを向ける冬獅郎の表情を前に私は戸惑いを隠せない
「冬獅郎…」
「…続きはまた今度…な…」
呟きが届いた時には唇を塞がれすぐに唇を離した
そして口角を上げると不敵な笑みでこの場を離れた
耳に残った声は、熱と混乱を持たらしていく。私は急いで服を直すと屋上を出ていった
一人でいると色々考えてしまう…帰ろう
サラはいてもたってもいられなくなり駆け出した