第27章 ~拾参~RECOVERY
「早速嗅ぎ付けてやってくるぜ。死神風情がよ」
「拍子抜けだなどれも弱そうだ。どうする?パトラス」
「諸君には死神の相手を頼みたい。対した力は無さそうだが調査の邪魔をされたくないのでね」
「崩玉の扱い方を知ってる奴がこの町にいるってのは本当なのか?」
「だからこそ此処に来たのだよ。手に入れただけで使い方がわからなければただの玉にすぎないではないか。いずれ虚圏から追っ手が来る筈…それまでが勝負だ。迅速な行動を。後ほど合流しよう」
パトラスはその場からスッと姿を消した
乱「隊長!」
乱菊は冬獅郎の姿を確認し、駆け寄る
冬「気をつけろ、近いぞ」
角「日番谷隊長!」
其処へ一角、弓親も現れる
冬「あぁ…来るぞ」
破面の霊圧を感じ斬魄刀に手を掛けた
パトラスは、一人ゆっくりと歩を進める。すると店の扉が開き、迎え撃つように巨大な棍棒を持ったジン太とバズーカを持った雨が出てきた
「止まれ!ここはオメーらの来るとこじゃねぇぞ!」
パトラスは聞く耳持たずに歩みを進める
「崩玉の扱いを知っているものがここに居ると聞いた。会いたいのだがね」
「居ないぜ?」
その言葉にパトラスが振り返るとサラと恋次の姿
「…まだ他にも居たのか。君は?」
「六番隊副隊長 阿散井恋次」
「で、その隣は?」
「…只のの住人よ…ココのね」
「住人か…崩玉の扱い方を知っているものはどこかね?」
「出かけてるって言ってんだよ」
「では戻るまでここで待つしかないか…」
「そうはいかねぇな。こっちは留守を預かってるもんでね」
「ただ待つのもつまらん 良かろう、来たまえ」
恋次は斬魄刀に手をかけると目線を逸らさずサラに話しかける
「サラ、手出すなよ?」
「恋次?」
「オレは元"十一番隊"だからな…分かんだろ?」
「(一騎討ち…死ぬまで手は出すなってコト)…了解」
サラは小さくため息を吐くとジン太達の元へ歩いていく。それを確認すると恋次はニヤリと笑った
「さすがだな…吠えろ【蛇尾丸】!!」