第27章 ~拾参~RECOVERY
その後、一人暇を持て余していた恋次はごろんと寝転がっていた
「ふぁぁ~ぁ…」
雨「あの…」
「ん?」
雨「どいてください」
掃除をしていた雨の邪魔になる
「お、すまねぇ。急に暇になっちまうと何をして良いのやら…」
雨「あの…どいてください」
「お、おぉ」
ジ「ばーか、決戦までに修行するんだろ?行って来いよ」
「んなこたぁお前に言われなくてもわかってんだよ」
雨「あのー…どいてください」
「………」
仕方なく部屋の隅っこで恋次は小さくなっていた
ジ「お前戦ってるとき以外ホントダメダメだな」
「んだとコラァ」
ジ「やんのかよ!」
ジン太と恋次が睨みあいをしているとサラが話しかけてくる
「じゃあ…私としよ?」
「…は…?お前いきなり何を///!?」
話の流れからしたら修行に決まっているのだが喜助に言われた事を思い出し、恋次はその言葉に男女の営みの誘いだと勘違いする
「いいじゃない…私達一度もないでしょう?前からしてみたいと思ってたの」
「~~~///何子供の前で言ってんだよ!!そりゃオレだって男だし?誘われたら…///」
雨「何で男が出てくるの?」
ジ「しかも赤くなってるし…何か勘違いしてねぇ?なぁサラ……どうかしたか?」
振り向いたジン太はサラが眉を潜め頭を抑えてるのに気が付く
「恋次…その話はまた今度ね」
「お?…おぅ…」
「来たわ……数は…三体!!」
「おい…それって――」
恋次が聞き返そうとした瞬間、突如ビリビリと大気が揺れた動きを止めた
パトラスがメニスとアルデゴルを率いて空座町へ降り立ったのだ
「空座町に破面の反応を確認!繰り返します空座町に破面の反応を確認!」
即座に尸魂界もそれを感じ取り街中に散っている死神達の伝令神機へと伝えられる
「座軸データー3020に破面の反応を確認しました」
冬「わかっている。限定解除を要請する」
「ご安心ください。既に許可申請の手続きの簡略化は終わっています すぐに許可が出るはずです」
冬「了解」
伝令神機を切り死神達は上空へと飛び上がった