第27章 ~拾参~RECOVERY
現世 浦原商店
「じゃあ皆さん留守を頼みますよ」
「食事は三度三度、キチンと取るように!食後の歯磨きは怠らないように!良いですね?」
ジ「何で茶渡まで連れてくんだよ。ただの仕入れだろ?」
「気晴らしですよぉ気晴らし。茶渡さんもずぅっと修行ばかりじゃ煮詰まるでしょう?たまには外の空気を吸わないと、ねぇ?茶渡さん」
パタパタと扇子を扇ぎながら喜助はチャドの方へ視線を向けた
「修行していたいが心使い感謝する」
「早く返してくださいよ浦原さん?まだまだやる事いっぱいあるんスから」
「阿散井さん相変わらず気が短いですねぇ…じゃあサラさん後の事お願いしますね」
「ええ、いってらっしゃい♪」
喜助はヘラッと笑うと恋次にしか聴こえない様に話しかける
「阿散井さん…我々が居ないからといってサラさんに手を出さないで下さいね?」
「またかよ…出さねぇよ!!」
「ならいいんデス♪ではでは」
「いってまいります」
「行ってくる」
「それにしても上手いわよね喜助さん…」
見送りながらサラがポツリと呟いた
恋「どういう事だ?」
「気晴らしなんて言ってたけどチャドに荷物持ちさせるのよ」
雨「そうなの?」
ジ「つーか、どんだけ仕入れる気だよ 大して売れもしねーのに…」
ジン太がボソッと悪態を付いた途端、物凄い形相でテッサイが引き返してきた
「―――!?」
「何かおっしゃいましたかなジン太殿?」
「ひぃぃぃ!!」