第26章 ~拾弐半~LIBERATION2
「あいたた…」
気が付けば織姫は勉強部屋へと連れてこられていた
「ハッチ、サラ、これでええんやな?」
「サラちゃん?」
「ハッチが話あるみたいよ?」
「ハッチさんって?」
状況を把握しない織姫の前に鉢玄が近づいていった
「ハッチこと有昭田鉢玄と申しマス。よろしくデス」
「よ…よろしくデス」
「フム…フムフムムム」
「あ、あの用事って何です――」
織姫が言いかけている最中に鉢玄はガシッと織姫の頭を掴む
「あいたたたたた!!!とれる とれる 頭とれちゃう!!」
「フムウ…やはりこのヘアピンがアナタノ能力の本体 斬魄刀のようなものという訳デスね?実に珍しい」
「はい…治せないんです。バラバラになっっちゃって」
「ワタシが治しまショウカ?」
織姫はハッと目を見開き、声を上げた
「ほ…ほんとですかっ!?」
「もちロン!」
「やったあ!ありがとうございます!!」
「イエイエ ウフフフフフ」
ハッチはチラリと私の方を見る。私は小さく頷いた
そんな頃、少し離れた場所で白が地団駄を踏んでいた
久「わかんない~!!なんでハッチン急にあの子の武器治しちゃってんの!?なんなのあの子 急に出てきてやだー!!うーざーいー!!!」
拳「ピーピーうるせぇ!!サラの頼みだろうが」
白「それでもヤダ~!!」
楼「…確かにサラがお願いしたのがきっかけかもしれないけど嬉しいんじゃないかな?僕ら同じ能力を持った人に出会うことなんてまずないからね。きっと家族が増えたように感じてるんだよ」
その話を横耳に聴いていた私はフッ笑みを漏らした