第26章 ~拾弐半~LIBERATION2
その言葉にサラは一瞬悲しそうな瞳を宿すと笑みを浮かべた
「…そうだといいわね…」
ハッチは疑問に思うも、サラの表情を前にそれ以上聴く事が出来なかった
「ハッチ…ハッチにお願いがあるの」
「お願い?」
「織姫の事なんだけど――」
私はその内容をハッチに話す
「お願い出来る?」
「そうですね…構いませんよ?」
「本当?なら早速織姫を…」
織姫を呼んで来ようと腰をあげると目の前にひよ里が姿を現す
「そんならウチに任せとき。ウチがぱぱっと連れて来たるわ」
「ひよ里…ありがとう♪」
ひよ里は少し顔を赤らめると地下をもの凄い勢いで出ていった
「何やアイツ一人だけサラの株上げよって…同性に顔赤くすんなっちゅうんじゃ」
平子は自分が出遅れた事にふて腐れブツブツ文句を垂れている
「どうしたの真子?」
サラはハッチがお願いを聴いてくれたのが嬉しかったのか満面の笑みで平子の顔を覗く
「(無防備やなぁ…こんな笑顔向けて)……ホンマにサラは…」
「?」
「やっぱオレの初恋はサラだけやっ!!」
平子はそう言いながらサラに飛び付いた
一拳「「テメェ!!!」」
一護と拳西は平子の行動に声を上げるも被ったことで顔を見合せる
「おい…何でアンタが怒ってんだよ?」
「……別に…」
矢「ライバルやな拳西…うちは譲らへんよ」
一拳「「何でテメェが出てくんだよ!?……あ…」」
「みんな仲いいのね♪」
サラは平子にくっつかれながらその光景にクスクス笑っていた