第26章 ~拾弐半~LIBERATION2
「そうッスか…」
話を終え、喜助はおもむろに呟いた
「ええ…後、四月で各々鍛えるようにと」
「解りました。茶渡さん達はこのまま修行を続けて下さい。サラさん…井上さんをココに連れてきてくれません?」
「え?どうし――」
サラは喜助の意図を理解すると少し眉を潜める
「お願いしますよ…」
「…私…行く所があるので」
そう言うとサラは勉強部屋を出ていった。その姿に喜助はため息を吐く
「仕方ないじゃないッスか…」
「なら儂が行こう」
「夜一さん」
「サラも解っておるからこそ断ったのじゃろ。井上の悲しむ顔が視れんのじゃ…」
「…そうッスね」
――――――
「あそこだ…」
織姫は一護の霊圧を探り倉庫の前へやって来た。そして倉庫全体を覆ってある結界に触れた
(なんて凄い結界…でもどうしてだろう…こんなに強い結界なのにあたしの盾舜六花の盾と少し似てる)
「いける…」
織姫はゆっくりと結界の中へと足を踏み入れた
「あああぁぁぁあぁ」
バリッと一護の顔に着いていた仮面が叫び声と共に砕けた
「勝手に虚化解くな言うてるやろハゲ!!!」
「アホかテメェ!今のは解いてなかったらヤバかったっつーの!」
「やかましわっ!ヤバいとこまでやんのが修行や!!ナメてんやったらやめてまえ!」
「ンだとォ!?」
楼「……あの2人意外と仲いいよね」
羅「そーな」
「早よしィ一護!もう1回や!」
「っせーな!わかってらっ!!」
一護が顔に手を翳すと虚の仮面が現われひよ里の顔にもまた虚の仮面が出現したと同時に一護に蹴りを入れる
「ッ痛ぇな!」
「仮面出してからの初動が遅い言うてるやろ!!一撃で決められたら終いやぞ!」
そんな二人を平子達はジッと眺めていた