第25章 ~拾弐~LIBERATION
部屋の中は砂嵐状態の巨大なモニターが埋め尽くしていて其処へ織姫達が入ってきた
「サラ!?お前今までドコ――」
「サラ~♪何アンタ久しぶりじゃない~?」
「おい松本…」
「二人とも久しぶり…わぁ…かっこいい」
「ホントだー…じゃないよ!何これ冬獅郎くん!?」
「チッ…間の悪いときに帰ってきやがったな」
その時、画面がパッと切り替わり技術開発局の壺府リンが立っていた
「うわぁっ お、お待たせしました。こちら技術開発局通信技術研究所です」
「十番隊隊長 日番谷冬獅郎だ」
「はい、お繋ぎいたします」
再び画面が切り替わると其処にはある人物が立っていた
「そ…総隊長さん?」
「おや…其処に居るのはサラかの?」
「お久しぶり じい♪」
「そうじゃな…じゃが談話をしておる場合ではない、日番谷隊長今回、緊急に回線を用意してもらったのは他でもない。藍染惣右介の真の目的が判明した」
山本の言葉に冬獅郎は目を大きくした
「藍染の真の目的!?」
「如何にも」
「あ…な、なんか重要そうなお話だからあたし席外しとくね!」
織姫は雰囲気からその場を立ち去ろうとし、私も部屋を出ていこうとしたが、じいに呼び止められる
「現世にいる以上サラにも御主ら人間にも関係の有る話じゃ。聞いていきなさい」
「……はい」
「藍染が消えてから数ヶ月…藍染が起臥しておった五番隊隊首室、そして潜伏しておった四十六室地下議事堂 清浄塔居林 及び大霊書回廊の捜査が続いておるのは知っておるな?
中々に難儀しておるよ 何せ大半が禁踏区域じゃ。隊長格ですら内部を知る者は殆どおらんのじゃからの」
「…前置きはいいっす。本題を」
「そうじゃの…大霊書回廊の捜査を担当しておった浮竹が先日その中で妙な痕跡を発見した。崩玉とそれに付随する研究資料にのみついてった既読記録が一度だけ、藍染の消える二日前に崩玉とは全く無関係な書物についておったのじゃ」
「藍染が見ていた情報…それは?」
「“王鍵”」
「―――!!!」
その言葉に私は目を見開いた