第25章 ~拾弐~LIBERATION
「ふぅ……」
学校帰りの織姫が溜息を吐きながら歩いている
(結局今日も黒崎くん学校に来なかったな…サラちゃんも本物じゃなかったし)
学校へ登校してきたサラは義骸だった。織姫はすっと目を閉じて意識を集中する
(こうして集中すれば霊圧を感じるから元気なのは確かなんだけど…探さない方がいいんだよね?
でも朽木さんも心配してたみたいだし…サラちゃん最近元気ないし…)
「…織姫?」
その時、後ろから声が聴こえ織姫が振り返るとそこにはサラの姿
「サラちゃん?えっ本物!?」
「ええ♪」
「良かったぁ~ドコ行っちゃったかと思った!!」
織姫はそう言うと私に抱きついてきた
「ごめんね織姫…一護も元気だから安心して?」
「うん♪黒崎くんの事だから修行してるんでしょ?皆修行して…」
織姫が一瞬寂しそうな顔をしたのを私は見逃さなかった
二人が話していると家の前を掃除をしている人が話しかけてきた
「あ!ただいま新村さん!」
「そういえば織姫ちゃん!あなたの部屋に最近入り浸ってる二人組!あの人達ホントに大丈夫なの?」
「なんでですか?」
「いやね…さっき何か部屋に随分と変なモノ運び込んでたから」
顔を見合わせた私と織姫は織姫の部屋へと走っていった