第25章 ~拾弐~LIBERATION
戦い
「テメェは本能の裡(うち)に戦いを求めてる」
戦う
「それ以外に方法は無ぇからだ」
戦え
「戦えよ一護」
戦え
「力を手にする為にはな」
戦え!!!!
「制する力を手に入れたきゃ剣を取って敵を斬れ!それ以外に道は無ぇ!!てめぇの前にも後ろにもな!一護!!!」
その瞬間、一護の目に闘志がみなぎり内なる虚を突き刺す
途端に現実世界の一護に禍々しい霊圧が拡がる
ひ「ハッチ 結界あけラブ出したり!!」
「うおおおおおおおおおおおお」
ラブが結界から出た瞬間、一護が吠えるように叫ぶ。同時にビシビシと一護の体に亀裂が入り始めた
内なる虚は戦う事を認め覚悟が据わった一護を前にじわじわと消えていく
《―――くそっ…どうやらテメェにも少しは残ってたみてぇだな。戦いを求める本能ってやつが…しょうがねぇな オレを倒しやがったんだ
取り敢えずはテメェを主と認めてやるぜ。だが忘れんなよ…オレとテメェはどっちが王にも騎馬にもなるってことをな
テメェに少しでも隙があればオレはいつでもテメェを落としてテメェの頭蓋を踏み砕くぜ!!》
内なる虚は消える寸前にニヤリと妖しく笑う
《それからこいつは警告だ…本当にオレの力を支配したけりゃ次にオレが現われるまでせいぜい死なねぇよう気をつけな!!》
鉢玄の張った結界の中で大爆発が起きる。爆煙が晴れた其処に立つ影…
ガシャンと音を立てて一護を覆っていた虚の体が地面へと落ちていった