第25章 ~拾弐~LIBERATION
矢(強かった!思っとったよりだいぶ…気をつけて戦やぁよ拳西…やないと)
一護と戦う拳西。一護の攻撃を避け攻撃を繰り出した。一護の肩が拳西の斬魄刀によって斬り裂かれた。だがあっという間に傷が塞がる
拳「超速再生か!!」
拳西は両手を前に構え霊力を溜める
ひ「なんやアイツ本気やん」
平「そんなんオマエがいっちゃんよぅわかってるやろ」
ひ「…けっ!」
立ち上がった一護の体は半分以上が虚に変化していた
拳「…意外と早えーな 虚化がよ」
矢「(虚化制御の為の内在戦争の限界時間は1時間前後…鉢玄抜いて10分×6で1ターン60分なら…)全員回った時点で…終わりやな」
りさは眉を潜め隣の拳西に話しかける
矢「拳西…今までのアタシらの内在戦闘の最長時間はどんなけやった?」
拳「ひよ里の69分2秒だ」
矢「今、何分や」
拳「68分44秒」
矢「そうか…」
その頃、仮想世界では内なる虚が見せる幻影らに苦戦していた
「何なんだよ…」
相手の刃を振り払い、一護は後ろへと飛びのいた
「やめろ!アンタとの戦いは、とうに終わったじゃねぇか!!」
幻影は以前戦った剣八を見せていた
「…終わった?終わっちゃいねぇさ 戦いは喧嘩じゃねぇぞ。どっちかが生きてりゃそれは終わりじゃねぇ」
ゆっくりと剣八は一護へ向かって歩み寄ってくる
「アンタと戦う理由がねぇって言ってんだよ!!」
「理由が必要か?いい加減認めろ 一護。テメェは戦いを求めてる。テメェは力を欲してる!そうだろう一護…
力を求める奴は皆、一人の例外も無く戦いを求めてんだよ!力を手に入れるために戦いを求めるのか!?
戦うために力を求めるのか!?そんなことは判らねぇ…だが!ただ一つ判ってんのはどうやらオレたちはそういう“かたち”に生まれついたらしいってことだ。戦いを求め続ける貌にな!一護!!」