第25章 ~拾弐~LIBERATION
次の日――
「ほっ はっ ふっ ほっ」
一護はダイエットマシーンの様な器具に乗り、ひたすらこぎ続けていた
「昼メシ遅いのォ…ひよ里お前なんか食うもん作れや」
平子はソファーに寝そべり雑誌を読んでいる
「ハゲか。なんでウチが何か作らなあかんねん!!つーか、たとえ作ってもオマエにだけは食わせへんわハゲ」
「ラヴ、君こないだ出たプリンス・オブ・ダークネスの新譜聴いたかい?」
「ぶふっ!つーかローズお前今週ジャンプ読んだ!?」
「いや…ていうか君いつも僕に読ませてくれないじゃ――」
「これスゲーなブハハハハ」
「…リサ、オマエちゃんとあの死神ヤローの面倒見ろよ」
「見とるやん。うるさいな」
「見てねーだろ!オマエが見てるのはエロ本だけじゃねーか!」
「うるさい消えろジャマすんな」
「今日当番だろ」
「かけ声でもかけたらいいんやろ?ほれワンツーワンツー」
「ふっふっ……って…やってられっかぁ!!!」
だらけきって締まりの無い皆にさすがに一護も我慢の限界が来たらしく、キレてマシーンを蹴り飛ばした
蹴り飛ばしたそれは見事に平子の顔面に直撃した
ひ「何すんねんコラぁ!!!ナメたマネしとるとシバくどハゲ!!!」
平「こ…こっちのセリフや…」
「こっちのセリフだコラァ!!“虚の抑え方叩っ込んだる”とかエラソーなコト言ってやがったクセになんで丸一日以上も手作り丸出しのおんぼろインチキダイエットマシーンこぎ倒さなきゃいけねーんだよ!?
アホか!?ていうか言われるままにこいだオレもアホか!?」
はぁ…と他のメンバーはため息を漏らした
「そーやっ!オマエがアホや!!オマエだけアホや!!そんでハゲや!!
こちとら修行つけたってんねんからゴチャゴチャぬかさんと言う事聞かんかい!!」
「ただいま~」
そこへお弁当を買出しに行っていたハッチと白が帰ってきた
白の隣には白に腕を組まれたサラの姿