第25章 ~拾弐~LIBERATION
「ウチらは確かに、アンタを仲間にしようと思うてるで?けどな…それはアンタが決めることとちゃうねん」
「どういうイミだよ?」
「選択権はこっちにあるゆうてんねん。アンタがウチらの仲間になりたいかどうかやない…
ウチらがアンタの力を見て、アンタをホンマに仲間にしたいと思うかどうか…それだけや
自分の立場よぅ考え。アンタに選ぶ権利なんか無い!力があれば仲間にしたる。虚の押さえ方も教えたる。けどな力が無かったら知るかぃ!何処へなりと消えて虚になって野垂れ死にィ…」
「っ………」
ギリっと斬月を握り締める一護に、ひよ里はくるりと背を向け距離をとり歩き出す
「わかったらさっさと虚化し。力みたるわ」
「…断る」
ピタッと歩みを止めたひよ里はゆっくりと振り向く
「わからんやっちゃなぁ…選ぶ権利無い言うてるやろ!!」
その瞬間グンとひよりの霊圧が上がった
ひよ里の霊圧が上がるとひよ里の顔に虚の仮面が現れる
(―――虚化!!!)
「アンタがビビッて虚化したない言うならしゃァない…ウチが直接、アンタん中の虚引き摺りだしたるわ。力尽くでな!!!」
羅「お…オイオイオイι」
楼「待ちなよヒヨリっ!」
眺めていた他の仮面の軍勢がひよりを宥めよう呼びかけるがひよ里は聞く耳持たない
「何をビビってんねん。面を持っとるから仮面の軍勢言うねんぞ?虚化位するわぃ!ビビんなや一護…ウチは真子みたァに甘ないで。ビビリよる前に虚化せんと…」
虚の仮面を完全に被ったひよ里は一瞬にして一護の懐に飛び込んだ
「アンタほんまに死ぬで」