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月に泣く~BLEACH~

第25章 ~拾弐~LIBERATION


そして死神化した一護は斬月に手をかけると一直線に平子に向かっていく


「…ナンギなやっちゃ」


平子はそう呟くと、足下に置いてあった斬魄刀を蹴り上げ刀を抜き斬りかかる
ガンっと互いの刃が重なり火花が飛び散った


何度も斬り込む一護だったが平子の斬撃に吹き飛ばされ地面に叩きつけられる


「っ……ちくしょう!」


体勢を立て直した一護は再び真子に斬りかかり、ギリギリと互いの刃が軋みあっているのを他の七人は眺めていた


楼「あの一護ってボーイ…真子と互角なんて中々やるじゃないの」


矢「アホ…ちゃんと見やぁよ。真子全然本気出しとらんや無いの」


鉢「 一護君のほうも本気で戦って無いように見えますガネ?」


羅「フーー…ビビッてんね どう見ても」


久「ビビるって何に?」


拳「虚だろ。あのガキ内なる虚を呼ばねぇようにビクビクしながら戦ってやがる
オレらが仲間にしようとしてるのはそういうレベルのガキだって話だ」


そんな話を聞きながらひよ里は溜息を吐き、歩き出した


久「あり?どこ行くの ひよりん」


ひ「ハッチ結界もう5枚張っとき」


久「?」


鉢「はいデス」


そしてひよりは戦っている二人を見上げた


「一護お前―――」


「真子!!退け!!」


「ぶあっ!?」


スパァーンと平子の横っ面がひよ里のビーサンで叩かれ平子は結界を破って飛ばされる


「……ι」


「5枚張れていうたやんけ!!」


驚くハッチを見下ろしたひよ里はそのまま睨みつける


鉢「そんな…間に合わないデスι」


急いでハッチが結界を張ろうとした時、サラが割れた窓から中に入って来る


鉢「サラさん…」


「サラ!?どうしてお前が…」


「……なんや真子、デートとちゃうやんけ」


ひよ里は騙されたとばかりに鋭い眼光で平子を睨み付ける


「アホ言いなや。コレがデートや♪」


平子がサラの腰を引寄せるのにサラは何も言わない


「な……」


驚きを隠せない一護が言葉を発しようとするより早くひよ里が口を開く


「まァええわ…一護。一個言うとくわ。アンタ勘違いしてるで」


目の前に立つひよ里はジッと一護を見据えていて、一護はサラの事が気になりつつも目線を戻した

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