第25章 ~拾弐~LIBERATION
ちょうどその頃、一護はゆっくりとある倉庫街を歩いていた。そしてある建物の前で足を止める。再び歩きだし倉庫内へ入ると、ガラガラと勝手にシャッターが閉まった
「よぅここが判ったなァ……一護」
顔を上げるとそこには八人の人物が一護を見下ろすかのように立っている
その中には平子真子と猿柿ひよ里の姿…
「そのカオ…やーっとついたみたいやなァ 仮面の軍勢(オレら)の仲間ンなる決心が。
霊圧操作が下手クソなオマエが、よぅここを見つけれたもんやなァ?まぁこっちはオマエが来るやろ思て見つけやすいようにオマエ目がけてメッチャ霊圧飛ばしててんけど」
平子は黙って一点を見つめている一護を見てニヤリと笑っている
「なぁ一護、ここに来たゆう事はオレらン仲間になる気があんねやろ?」
「無ぇよ!」
一護は顔を上げるとまっすぐ平子を睨んだ
「あァ!?」
「オレがオマエらの仲間になる?ジョーダンじゃねぇよ。オレはオマエらを……利用しに来たんだぜ?」
ニヤリと笑う一護に平子の表情は一気に笑みが消える
「……なんやと?」
「オマエらの仲間にはなんねぇ。けどオレの中の虚を抑える方法は教えてもらう」
「えらいナメめられたモンやなァ…誰が教えるかぃボケ」
「訊き出すさ」
「どーやって?」
「力尽くで」
「笑かすな」
一護はスッとポケットの中に手を突っ込むと死神代行証を取り出し死神化した