第25章 ~拾弐~LIBERATION
(一護……何処へ行ったのだ――!!)
ルキアは一護を探し町中を駆け回っていた
一護自身は―――
一人でウルキオラ、ヤミーと戦った場所に来ていた
大きな穴が地面に空いている
わかってる…
ダメなんだこのままじゃ
サラの話を聞いていて思った
自分自身を受け入れなければいけないんだと
何時までも逃げているわけにはいかない
そんな決意を胸に一護は静かに目を閉じた。強い風が一護の橙色の髪を揺らした
空座第一高等学校
「おいおい…ヤケに欠席が多いなぁ石田…黒崎…朽木…茶渡…またこいつらか」
担任の越智が出席の確認をしながらため息を吐く
「そういやハルカと井上、お前ら確か仲良かったよな?黒崎達知らないか?」
織「え?えっと…」
突然の質問に織姫が慌てているとサラが抑揚の無い声で遮る
「いえ…何も聞いてません…」
「そうか?…そういやハルカも先週休んでやっと出てきたかと思ったら元気ないな。体調悪かったら早く言えよ?」
越智の言葉に微かに微笑むサラを織姫はその後ろ姿をジッと見つめていた
「最近何やってるんだ?ま、黒崎達に限って間違いは無いだろうからいいか。ほっといても」
「どういうことっすか?それ…ι」
そんな越智に思わず突っ込んだ啓吾。そんな中、サラは一護の席を見つめていた。サラを見ていた織姫はそれに気付くと心配そうな顔をする
サラちゃん無理してる…
何も出来ない自分が情けなくて泣きたくなった