第25章 ~拾弐~LIBERATION
私は一週間ぶりに学校に来ていた。そして席に着くと喜助さんの言葉を思い出す
「…ここまでしても卍解には至りませんか…なら後はサラさんの気持ちの問題じゃないッスか?」
「気持ちの問題?私はただ月華に謝りたくて…」
「そんなに焦ってて謝るだけッスか?もう一度共に戦いたいと思ってるでしょう?」
「それは…そうですけど…」
「気負い過ぎなんスよ。そんなんだから月華も出て来にくいんじゃ?」
「じゃあどうすれば…」
「…気分転換に明日は学校に行きなさい。皆も心配してるッスよ~?こんな空気の悪いトコに籠ってないで外の空気を吸ってまた考えましょ」
――――――
「気分転換…」
私は席を立つと授業も受けずに屋上へと向かった
空が綺麗…
透き通った高い天井を見ていると吸い込まれそうになる
「いっそのこと…吸い込まれればいいのに…」
このまま斬魄刀を解放出来ないといずれ足手まといになる…
瞳が曇る
改めて感じた疑問よりも、やはり自身のふがいなさに対する怒りの方が心中を占める
こんなにも苦しいなら出逢わなければ良かった…
私は自分の考えにハッとする
「やだ…私今なに考えて…」
苦しい
醜い
切ない
誤魔化しようの無い感情
「月華…」
こんな私が主でいいの…?