第24章 ~拾壱半々~ADVANCE3
爆発的に上がった霊圧に戸惑いイールフォルト、シャウロンとナキームは目を大きく見開いた
冬 「……“限定解除”」
恋「オレ達護廷十三隊の隊長・副隊長は現世の霊なるものに不要な影響を及ぼさねぇよう」
乱「現世に来る際にはそれぞれの隊章を模した限定霊印を体の一部に打ち、霊圧を極端に制限されるのよ」
冬「その限定率は80%…つまり」
乱「限定解除したあたし達の力は」
恋「今までの……5倍だ」
拳を振り下ろしたナキームは、乱菊の斬魄刀によってその攻撃をあっさりと防がれていた
「遅いっての。あんた達最初にココへ来た時凄い速さで移動してきたじゃない。あのくらいで来なさいよ。あれなんて技?」
そう言われたナキームは一瞬笑みを零し乱菊の後ろへ一瞬にして移動した
「響転(ソニード)だ」
「そ」
乱菊は攻撃を見切り、ナキームよりも早い動きで背後へ移動する
「あたし達のはね“瞬歩”っていうのよ」
乱菊の言葉を聞き終えた時には既にナキームの体からは血が吹き出していた
冬「終わりだぜ シャウロン・クーファン……竜霰架」
乱「唸れ【灰猫】」
恋「狒骨大砲!!」
イールフォルトが斃され、危険を察知したシャウロンは叫んだ
「退け!!一時撤退だ」
だがナキームは既に乱菊によって斃された後で既に地に伏す姿に呆然としながらも身を翻す
「逃がすかよ」
そこ言葉が聴こえた瞬間、シャウロンの体は凍りきそのまま粉々に砕け散り、シャウロンは跡形もなく消え去った
同時にの氷の翼が砕け冬獅郎の全身から大量に血が吹き出し、上空から地上へと落ちていった
「隊長!!隊長!!!……織姫!織姫!ちょっと来てお願い!!」
「はぁはぁ…くそっ…ヤバかった…!」
イールフォルトを斃した恋次もその場へ座り込んでいた
(限定解除に動揺してあのヤロウに隙ができたから良かった…
もし最初から全開で戦ってたら勝てたかどうか…破面ってのはどいつもこいつもこんなに強えェのかよ!?だとしたら…)
恋次は顔を上げ空を仰いだ
「ヤベェぞ…」