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月に泣く~BLEACH~

第24章 ~拾壱半々~ADVANCE3


「チッ……シャウロン・クーファンと言ったか…一つ訊きたい。テメェは自分を指して破面No.11(アランカル・ウンデシーモ)と言った…つまり11番目だと
てことはテメェの強さは破面の中で上から11番目ってことか?」


「いいえ…我々の番号は“強さの序列”ではなく“産まれた順番”です。ただしNo.11(わたし)より下に限っては…ですが 」


「!?」


「分かり良く言いましょうか…我々はまず崩玉によって虚から破面へと生まれ変わると生まれた順に11以下の番号を与えられます
その中から特に優れた殺戮能力を持つ者達が選抜され殺戮能力の高い順に1から10の番号を与えられるのです。
そして選ばれた10体は【十刃(エスパーダ)】と呼ばれ肉体の一部に自らの与えられた数字を記し我々No.11以下を支配する権限が与えられる――
はっきり申し上げましょう…彼ら十刃の強さは我々のそれとは別次元です」


「―――!!」


「そして更に言うならば、我々と共に現世に来ている者の中に1体その【十刃】が居るのですよ。藍染様に第6の数字を与えられし者――“第6十刃(セスタ・エスパーダ)”グリムジョー・ジャガージャック」


(まだなの!?遅い……!)


乱菊が焦りを隠せなくなった頃、手にしていた通信機のスピーカーが音を立てた


《 松本乱菊十番隊副隊長様!!“限定解除”許可申請下りました!!》


上空の冬獅郎とシャウロンを見上げていたナキームは異変に気がついたのか乱菊のほうを振り返った


「こいつ…まだ息があるのか?」


そしてゆっくりと乱菊に近づき踏みつけようと足を上げた瞬間、乱菊はナキームを押しのけ立ち上がった


「隊長!恋次!!限定解除下りたわよ!!」


「…やっと来たか」


「待ちくだびれたぜ!」


冬獅郎と乱菊の胸元には水仙の、恋次の胸元には椿の隊章を模した印が浮かびあがった


「なんだ?」


「「「限定解除!!!」」」


胸元に手を翳し叫んだと同時に三人の霊圧が爆発的に上がった


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