第23章 ~拾壱半~ADVANCE2
「隊葬って……それってアイツ死ぬって事か!?」
「伸びろ【鬼灯丸】!!」
始解した一角は対峙する相手、エドラドに斬りかかるが全く歯が立たない
「ぐぁっ」
「終わりか…もう諦めろ。戦士にとって時には諦めも美徳だ。お前は良く戦った」
そんな時、弓親は霊圧を感じ後ろを振り向いた。それに釣られ啓吾も振り返りソコにいた人物に驚いた
「ぇ……サラ…ちゃん?」
刀を差し、腕を前で組みいつもと目付きの違うサラに啓吾は言葉が出なくなる
サラは腕を組んだまま弓親達を通り過ぎて倒れている一角の元へと歩いていく
「サラ…解ってると思うけど――」
「ええ…」
「オゥ?次はお前か?」
「彼が死んだらね」
サラは倒れて動かない一角の前に立つと、聴こえているかも定かでない一角に話しかけた
「まだ生きてるじゃない一角。もう終わり?……負けを認めて死ぬんじゃなく死んで初めて負けを認めなさい」
サラはそれだけ言うと弓親達の所へ戻っていった