第23章 ~拾壱半~ADVANCE2
突然一護とルキアは物凄い霊圧を感じ咄嗟に上空を見上げる
すると一人の破面が二人を見下ろしていた
「何だァ?やっぱディ・ロイの奴は殺られちまったのかよ?仕方無ぇ…んじゃオレが二人まとめてブッ殺すしか無えなァ!破面NO.6グリムジョーだよろしくな死神!」
ルキアはグリムジョーのあまりに禍々しい霊圧に嫌な汗が背中を伝うの感じた
―――――――
互いに斬りこみ激しい攻防が続く中、偶然居合わせた啓吾はただ呆然その光景を見ていた
「な、ななな何だよ!?なんなんだよコイツ等…」
「聞いてなかったのかい?さっき名乗ってただろう」
声に振り向くと啓吾の横には弓親が立っていた
「彼は更木隊三席 斑目一角。尸魂界最強の十一番隊で、二番目に強い男さ」
「あ…アンタも昼間の…加勢しなくていいのかよ?アイツの仲間なんだろ!?」
啓吾の言葉に弓親は溜息を吐いた
「どうして解らないかな。見なよあの楽しそうな顔。一角は楽しいんだ 久々の強敵との戦いが…“加勢しなくちゃいけない”んじゃない。僕達は“加勢しちゃいけないんだ”わかるだろ?」
「意味わかんねぇよ…楽しんでる?加勢しちゃいけない?じゃぁ勝てる保証あるのかよ!?」
「無いよ」
「何だよそれ…それでもし仲間が死んだらどうするんだよ!?」
「そんなの決まってる…」
弓親はゆっくり瞬きをすると一角を見据えながら呟く
「本望さ」
「あ…ぁ……ぁ」
既にもう言葉が出ない啓吾の横で弓親は尸魂界へ通信を図る
《はい綾瀬川弓親様 御用件をどうぞ》
「敵の破壊能力が予想を超えて増大した。斑目一角の半径三百間の空間凍結を頼む」
《はい》
「多数の魂魄が巻き込まれる可能性がある。建造物に関しては通常通り出撃料から引いて良い、魂魄保護を最優先だ」
《了解しました》
「他の敵に関しても同様の力の増大が予想される…日番谷冬獅郎 松本乱菊 阿散井恋次 朽木ルキア 黒崎一護 全て同様の空間凍結を。それから……斑目一角の隊葬の用意を」