第23章 ~拾壱半~ADVANCE2
ルキアの解号で刀身も鍔も柄も全て純白の形状に変形した斬魄刀で円を描いた場所が凍り始める
「なっ…なんだこりゃぁ!?」
足元から自分の体が凍っていく。ディ・ロイは氷から抜け出すように上空へと飛び上がった
「はははは残念だったな死神!?俺の本来の戦場は空中なんだよ!!地面を凍らせるその剣は空中戦には対応できねぇ!!」
高笑いしているディ・ロイをみてルキアは笑みを浮かべた
「残念だったな…」
刀で円を描いた場所が上空に向け一瞬凍り、円の中にいたディ・ロイは全身氷ついた
「袖白雪は“地面を凍らせる剣”ではない この円にかかる天地の全てが袖白雪の凍結領域だ」
天空に伸びた氷柱はひび割れディ・ロイごと砕け散ったのだった
「あギャ――!!腕折れる腕折れる!!ぶっ飛ばすぞテメー!!」
「ブッ飛ばされちゃ堪らないので殺られる前に殺るとするピョン☆」
「待て待て待て!!オマエの役目はオレを押さえることだろが!?」
「うーでーがピョンと鳴ーる♪」
「ギャああああぁ!!?」
「何をしておるのだ たわけ共ι」
痛そうな音が鳴り響いている中、戦いを終えたルキアが戻ってきた
「ルキア!オマエ無事なのか?アイツはどうしたよ!?倒したのか!?」
「無論だ。でなければこうして戻って来られる訳が無かろう」
「その斬魄刀…」
一護はルキアの解放した斬魄刀を見て呟くと、ルキアの代わりにチャッピーが斬魄刀の説明を始めた
「袖白雪…ルキア様の持つ氷雪系の斬魄刀にして現在、尸魂界で最も美しいと言われる刃も、鍔も、柄も、全てが純白の斬魄刀……だピョン」
「台無しだよι」
「ルキア様は本来席官クラスの実力をお持ちの方だピョン。だけど席官になれば平隊員に比べて任務の危険度が格段に増す…だからルキア様を危険に曝したくなかったあるお方が隊長達に根回しをしてルキア様を席官候補から外させた」
「ある…お方?」
「朽木…白哉様……だピョン」
「…ιだから台無しだっつッてんだろ。つーかテメーはさっさとオレの上から降りろ!!」
「……うーでーがピョンと鳴ーる♪」
「イギャ―――!?」