第23章 ~拾壱半~ADVANCE2
再び空が割れ新たに五人の破面が姿を現す
「揃ったか…誰にも見られてねぇだろうな?」
「無論だ。グリムジョー、だが…」
シャウロン・クーファンが返事をする
「何だ?」
「此処へ来る途中複数の強い霊圧を感じた。ウルキオラの報告と一致しない」
「チッ!探査神経(ペスキス)を全開にしろ!」
目を瞑り霊圧を探ると感じるのは複数の強い霊圧。グリムジョーはゆっくりと目を開いた
「思った通りだ…めちゃめちゃ増えてやがる!尸魂界から援軍を呼びやがったか
ゴタク並べてねェで最初から殺しときゃこんな面倒にゃならねェのによ…だからテメエは微温ィってんだウルキオラ...
ディ・ロイ、シャウロン、エドラド、イールフォルト、ナキーム完璧に補足しろ!全員だ!!」
破面達は目を瞑り探査神経を張り巡らせていく
「全員補足は完了したか?」
グリムジョーの問いかけに皆一様に頷く
「遠慮も区別も必要ねぇ。少しでも霊圧がある奴はあの女以外は残らず皆殺しだ!一匹足りともん逃すんじゃねぇぞ…行くぜ!!」
突如感じた嫌な霊圧にルキアと一護は息を呑む
「(この霊圧…)アイツらだ!ルキア!」
そして勿論、冬獅郎達も...
「来やがった…こっちか。行くぜ弓親ぁ!」
「あぁ!!」
一角と弓親は霊圧を感じると楽しそうにその方角へと向かい駆け出していった
義魄丸を口へ放り込んだ冬獅郎は斬魄刀に手を掛け戦いの体制に入る
「隊長!」
死神化した乱菊も冬獅郎の元へとやってきた
「井上織姫は?」
「戦闘に参加しないよう下で義骸に見張らせています」
「そうか…構えろ松本……来たぞ」