第23章 ~拾壱半~ADVANCE2
「喜助さんたら……ιまたからかったりして」
「いや、違うと思う…(ホント昔から自分の事には鈍いよな…)サラも大変だな」
「何が?」
「別に…。あ、そういや一護の事なんだけどよ…」
「?」
「オレから言うのもなんだが一護はちゃんと考えてんじゃねぇ?あの、その、だからよ…」
私は恋次の手をソッと握る
「一護が自分で考えて行動してるならそれでいいのよ…まぁ避けられてるのは少し困っちゃうけど」
「サラ…」
恋次は空いている方の手で私の頭をポンポンと撫でた
「暫くしたらアイツも戻んだろ。気にすんなよ?オマエは笑ってる方が…その……可愛いんだからよ///」
「…顔真っ赤」
私はそんな恋次の顔を覗く
「見んなょ…///折角人が慰めようと…」
「慰めようとしてくれたの?」
ニヤッと口角を上げ挑発的に見やる
「お前なぁ~」
「ごめんごめん。…ありがとね恋次…」
サラは先ほどの顔とはうってかわって優しい笑顔で恋次に微笑む
「別に…大したこと言ってねぇよ///」
「本当ッスよね~」
そう言いつつ照れる恋次に突如背後から声が響く
「う…浦原さん!?」
「何イイ感じになってんスか阿散井さん。本気で追い出しますよ?」
恋次に顔を近付ける喜助の目は全く笑っておらず恋次は冷や汗が流れる。そんな中、喜助は恋次にしか聞こえない声で話す
「ココに居たいなら言動には気をつけて下さいね……?」
「……以後気をつけますι」
その様子にサラは首を傾げていた
その後、夕食を済ませたサラは台所で何やら料理を作っていた
「何でまた飯作ってんだよ今食ったばっかだぜ?」
「差し入れ」
「誰に?男?」
サラは作ったモノを包むと玄関へと向かう
「そんなトコ♪ちょっと出てきま~す」
「おー」
サラを見送るのと入れ違いに喜助が現れる
「アラ?サラさんは?」
「あ~何か男に会いに行った」
「へ~男にねぇ……男ーーー!?」
その言葉に喜助が卒倒し周りに被害を与えたのは言うまでもない……