第22章 ~拾壱~ADVANCE
「何だと!?」
「止せ。グリムジョー解らないのか?」
一触即発の事態にウルキオラが口を挟む
「あ?」
「藍染様が警戒されているのは現在のコイツではなくコイツの成長率だ。確かにコイツの潜在能力は相当なものだった。だが、それはその大きさに不釣合いな程不安定でこのまま放っておいても自滅する可能性も、こちらの手駒にする可能性もあると俺は踏んだ。だから殺らずに帰ってきたんだ」
「それが微温ィって言ってんだよ!!そいつはテメェの予測以上にでかくなってオレらに楯突いたらテメェはどうするってんだよ!?」
「その時は俺が始末するさ。それで文句は無いだろう?」
「そうだなそれで構わないよ。君の好きにするといい」
「ありがとうございます」
藍染に肘を折って頭を下げたウルキオラ。その光景をグリムジョーは納得のいかない表情で睨みつけていた
「ところでヤミー…君達に与えた命令は何だったかな?」
その言葉にヤミーは額から汗が伝う
「それは…ハルカサラという女の生死の確認。もし生存していた場合、傷一つ付けるなと…」
「ちゃんと覚えているじゃないか」
藍染から放たれる霊圧にヤミーは体が震える
「も…申し訳…」
「まぁいい。彼女が生きていて私は機嫌がいいからね。今回は許そう」
「藍染様…あの女は何者ですか?何故それ程まで…」
「ふふ…君は逢って何も感じなかったかい?」
ウルキオラは自分を見つめたあの瞳を思い出す
「彼女はこの世で最も美しく強い女性だよ。やはり生きていたか…」
藍染はフッと笑みを浮かべる。その顔は微かに狂喜に満ちたような表情で恐怖すら感じる笑みだった